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ドッペルゲンガーの話 ~補足&蛇足

  • nmtmah
  • 2015年9月25日
  • 読了時間: 9分

街角で金木犀(キンモクセイ)の花が咲き始めましたね。

まだ百日紅(サルスベリ)が未練がましく散らずに残っているけど、

もうすっかり夏も終わり。

今日なんか、すごく寒い。

=====

前回、私に似ている人の話をしました。

それを読んだ友人が、

「そういえば、私も野本さんに似てる人見たのを思い出した。」

と言って連絡をくださる。

今年6月、そのご夫妻と私は東京で待ち合わせをしており、

先に着いたご夫妻、私が遅れてきたのを見つけて、

「あ、野本さん、こっちこっち!」と呼びかけたが、

それに気付いたかに見えたその人物は、ササッと何処かへ行ってしまったとのこと。

なので、よく似ていたけど別人で、単に見間違えたのだ、と一応その時は思い。

しばらくして、私がやってきたのだそう。

待ち合わせ場所はお店の中であり、私は店内に入ってすぐご夫妻を見つけてそちらに向かったと記憶しているので、初めにお二人が見たのは確かに私ではないであろう。

小さなライブ小屋で、照明も明るくはなかったから、よく見えないってことはあったと思いますが、

それでも二人そろって私だと思った、というのは、なかなか。似てたんでしょうね…。

また一つ、 “ ドッペルゲンガー・エピソード “ 増えちゃったな。

こういうの、皆さんそれぞれあるんですか?

私だけですか?

…と急に不安になる(苦笑)

=====

ところで、前回述べていた「私に似てる人」というのは、

当然のごとく “ 男性 “ という前提でしたが。

なぜなら、私が男性に見える人間(日本語変か?)なので、どうしてもそうなるワケで。

女性で私に似てるというケースは、ほぼないと思いますね。

私に似ているというなら、顔が似てる云々の前に、

「女性なのに男性に見える」という特異点を備えている必要があります。

そういう人間は、なかなかお目にかかる機会がない。

短髪で長身で黒縁眼鏡をかけたボーイッシュな女性は偶にいますが、

それでもやっぱりどこかしら女性らしさがあって、女性だとわかる。

ちなみに、森博嗣の小説『すべてがFになる』等に出てくる国枝桃子のキャラクターは、比較的私に近いですね。

女性には見えない、という所が。

もしかしたら森氏の近くに実際そういう方がいたのかもしれません。

…そう、だからもしかしたら、私が「私に似ている “ 男性 ” だ」と思った人が、

「実は ” 女性 ” だった」ということも、絶対にないとは言えませんが…。

多分それはないんじゃないかなぁ…。

なぜなら、私は自分の「性別見分け能力」はかなり高い方だと思っているので。

多分、中性的な雰囲気の人って、割と皆そうなんじゃないかな。

自分がそういう感じだと、他人を見た時に「決め付け」を瞬時にしないで、よく観察すると思うんですよね。…多分、ですけど。

わかり易いのは、顔の造りの他、肩幅とか手の大きさとかエラの張り方、筋肉の付き方。

他に、脚なんか見ると、女性より男性の方が短い傾向が強いし、また、極端に細い太腿の持ち主は男性の方が多い(体質的に女性より脂肪が付きにくいのでそうなるようだ)。

そういう所で見分けたりします。(確実じゃないですけど。)

だから、「女性のような男性」でも「男性のような女性」でも、私は正しく見分ける自信がそこそこある。

でも、稀に、私の観察眼をもってしてもわからない方を見かけることはあります。

それは大抵、「男っぽい服装をした、女性のような人」。

「男っぽい格好をしているけど、女性だな。」とわかる人もいるのだけれど、判定しきれない人もごく稀にいる。(そういう性別不詳な人を見かけること自体珍しいので、本当にごく稀だが。)

多分、喋ったらわかると思うんだけどな。あとは不躾なくらいよーく観察すれば。

最近は本当に華奢な男性が多いので、多分正解は「(男っぽい服装の)女性のような男性」というパターンが多いのではと思うのですが。

しかし、「どっちだろう?」とすら思わせないほど、反対の性別になりきっている人も、きっと街にいるでしょう。

最近は、性転換した方などを中心に、本当に女性にしか見えない元男性もテレビで見たりします。

なお一昔前は、いわゆる “ おなべ “ と呼ばれる方々も、メディアでごく偶に見ることがあったのですが、近年はほぼ見かけませんね。

そういうわけで、私は “ 男性になった女性 “ というのをよく知っているとはいえません。

だから、そういう方々が平均的にどれくらい男性に近付いているものなのか、正確な知識がありません。

でも積極的に男性ホルモンを投与して髭を生やしたりする話など聞きますから、かなり男性らしい見た目になっているのではないかと想像しています。

ちなみに、

私の場合、身長も肩幅も男性サイズ、顔の造りも男っぽいのですが、

判別するポイントとしては、手の平が小さく指が細いのが女性的な特徴でしょう。

もっと、大きい手の平と長い指だったらよかったんだけどなあ。

ピアノもちょっとだけ弾きづらくて苦労した気がしてます。気のせいかな。

でも、手から腕全体にかけて静脈が立体的に浮き出ている所は結構気に入っている。(これは母似。)

あと、あまり脚が細くないところとか。

男性用スキニーパンツの似合う脚がほしいと思ってるのですけど。

今の所、叶ってません…。

何の話だ。

しかし男性でもかなり細い指の人もいるし、脚だって別に皆が細いワケじゃない。

だから、私が男性に間違えられるのは当然といえるのです。

と、いうわけで、私に似てる人は存在しても、それは十中八九(いやそれ以上か)、女性ではないでしょう。

ということが言いたかった、この章。

=====

ただし、例外として、妹と私はよく似ていると言われることがあり、

実際、私が妹と間違えられた(もしくはその逆)事例が今までに3件ほど。※

※妹の勤め先の飲食店にて、初対面の年配のご婦人に「この間はどうも」と声をかけられる。etc...

しかし、

並んで見るとまず背丈が全然(7~8cm)違うし、体格だって妹の方が断然細い。

体重、10kgくらい違うんだから。

それに、妹は私みたいにメンズの服を着たりしません。

Tシャツにジーンズみたいなラフな服装の時はあるけれど。

(先の事例では、店の制服が白シャツに黒ズボンだった為、私の普段着の雰囲気と似ていたと思われる。)

顔も、妹は母似だし、私は父似です。

妹の髪は天然パーマだけど、私はクセが少ないし。

ちなみに、二人一緒にいると、私の方が弟だと思われます。

だから、間違えられる所以がわからないんですけど…。

でも、やっぱりどこかしら似てるんでしょうね。

私自身、顔が似てると思ったことはほとんどないですが、

なんとなく雰囲気が似てる気がする時はあります。

人の印象って、不思議なものですね。

=====

『印象』と言えば。ちょっと話が逸れる(戻る)のですが、

私もね、服装とか喋り方とか、女性っぽい方に寄せてれば、一応女性には見えるらしいです。

私の友人知人で、私を初めて見た時に、

「男性だと思った」人と「女性だと思った」人、両方いるようです。

(あと「どっちだろう…」と思った方も多いはず。)

なぜそう分かれるかといえば、

その方の観察眼も勿論重要ですが、その時の私の「服装」や「喋り方」で左右されている可能性は大。

つまり、相手の性別を判断する時って、顔の造りなどの細かい部分より、

大まかな見た目(=体格や服装や髪型)に、ものすごく影響されるんですよ。

まず、一番目に付くのが『体格』。

小柄で華奢な女性や、がっしりした男性などは、体格だけで性別がはっきりわかります。

なので、体格が男性的な人は、女性用ドレスを着ていようが化粧をしていようが、女性でないことはわかってしまう。

体格>服装ということです。

体格(及び顔)が中性的な人は、『服装・髪型』を主な判断材料にされる場合が多いでしょう。

私がまさにそれ。

いかにそうしたものが性別のイメージと強く結び付いているか、今まで生きてきて実感しました。

少なくとも、セーラー服を着てる時に(大昔の話…)、男性に間違えられたことはないですね。

そんなわけで、先の国枝桃子女史も、(長身ではあるが特に男性的な体格ではないようなので)

イブニングドレスを着ていたら男性に間違われることはないはずだ。

ちなみに近年、『男の娘(おとこのこ)』とネーミングされた、女装の似合う男子もメディアで取り上げられていますね。

彼らは、女性になりたいわけではなく、単に “ 自分に似合うから “ という理由でしているようですが。

彼らの中にも、「女子だ」と大抵の人が判断するようなレベルのコが沢山います。

(ただし、喋るとバレるかもしれない。テレビで見る限り、声の低さや響きや喋り方までは女性になりきってないコが多いようだから。)

反対に、男装といえば宝塚ですが、私は、もうあれはそういうのとは別次元のカテゴリだと思ってます。

詳しいわけではないので迂闊なことは言えませんが、団員は庶民的なお店に入ってはいけないという規則があるそうですし、

つまりは金髪だったり服装も上等品だったり、おそらく見ただけで「宝塚歌劇団の人だ」とわかるのでしょう。

それはもはや、「男だ」「女だ」というレベルではない。と思う。

=====

私自身は、少々変な境遇の思春期を過ごしてきた為、

「男性になりたいわけじゃないけど、男性に間違われると嬉しい」という珍しい人間になっています。

(「PASTIME」ページ『間違えられる話』参照)

なので、相手が私をどちらだと判断しようと全く構いません。

(…いや、正直に言えば、やっぱり男性だと思われた方がなぜか嬉しいんだよなあ…(-_-;))

まあ、そうした最初の印象というのも勿論大事なのですが、

でも、その後親しくなっていくうちに私をどういう人間だと判断するのかが、もっと気になる所です。

「男っぽいと思ってたけど、意外と女性らしい所もあるなぁ」という評価があったり、

「大人しい控えめな人だと思ってたけど、意外と男前な所があるんだなぁ」という評価があったり、

なんだか、色々言われます。

それほど、最初(初期)のインプレッションが、人によって違ったということでしょうね。

とりあえず、「意外に○○なんだね」と言われることが結構あるので、

「こういう見た目でこういう喋り方の人は、こういう性格だ」

みたいなステレオタイプに当て嵌まらない人間らしい。

…ま、しかし誰でも「自分は他の人と違う」とか「本当の自分をわかってもらいたい」と思いたがるものですから、

かくいう私も、そういう二面性を指摘されるようなことを言われると、ついなんとなく嬉しくなってしまい、それでよく憶えているだけかもしれませんが。

なお、その人が私をどう判断しているのか、という点で、

私も相手の心理の一部を読み取ろうと試みています(笑)

そんな話もしたい所ですが、長くなるので、また別の機会に。

=====

というわけで、以上、

似てる人の話から、男女の見分け方、そして私の変な性癖の話と、脈絡のない文章でした。

お付き合い感謝。

〈了〉

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