理容室と美容室と私
- nmtmah
- 2015年5月21日
- 読了時間: 3分

本日の新聞で気になった記事について、少し駄文を。
その記事の大まかな主張は、「現状にそぐわない理容師・美容師の規程を、時代に合ったものに修正すべきではないか」というもの。
理容師の資格と美容師の資格は違う、というのは以前になんとなく聞いたことはあったのですが、「美容師は髭を剃ってはいけない」とか、その程度の知識しかありませんでした。
しかし、その記事によると、理容室と美容室はかなり厳格な線引きがされているのだそうで。 一番ビックリしたのは、「男性は美容室で髪をカットしてはならない」と厚生労働省が通知※しているという点。
皆さんご存知でした…?
どういうことかというと、昔は、
頭髪の刈り込みや髭剃りをするのが「理容室」 結髪・化粧やパーマ当てをするのが「美容室」
ということで、店側も客側も、理容室は男性/美容室は女性、と自然に使い分けていたそうです。 (ちなみに法律ではそれらの施設は別個に設けなければならないとされている。)
しかし、時代は流れて、男性でも美容室でパーマをかける人が現れた。 それに関して、1978年に厚生省が、「(美容室において)パーマなどを伴うカットは男女問わない。女性はカットだけでも差し支えない。しかし、これ以外のカットは行ってはならない。」と通知。
要するに、「男でも、パーマかける為に美容室使ってもいいよ」と緩和の姿勢を見せると同時に、「だけど美容師はパーマなどをしない男性の髪は切っちゃダメ」という見解も示しているワケ。(なぜだ。)
資格によって、やっていい作業・いけない作業がある、という所まではわかるんですけど、まさか客の性別に関してまで規程があるとは。 知らなかったなあ。 結構長いこと生きてますけど、やっぱり知らないことって日々出てくるなあ、と思うここ数年。
で、なんでこの記事が特に気になったのかといいますと。
私、消費税増税のタイミングで、それまで行っていた美容室が値上げをした為、別の美容室に変えたんですよ。
(美容室行くったって、ただ髪を切るだけなので理容室でも全然事足りるのですが…。)
その美容室は、私がカットの予約電話を入れる時、いつも最後に「女性ですか?」と訊くんですね。 それが不思議だったんですが、この記事を読んでなんとなく納得。 (いや、私の声が低いから男性かもしれないと思うのはわかるんですが、失礼に当たるかもしれないことをなぜわざわざリスクを冒して訊くのだろう、という疑問。)
つまり、以前の美容室はカット前に必ず洗髪をするタイプの所だったのですが、新しく行くようになった美容室は洗髪無しのカットのみ、なので…。 もし私が男性だった場合、「カットだけ」はできないから断らなくてはならないワケだな、と。
(以前の美容室で男性かどうか訊かれなかったのは、「洗髪+カット」だから男性でもOKだったのか、もしくは、予約の冒頭に訊かれる会員番号によって性別が判るようになっていたのか…そんな所でしょうか。)
なるほどなあー…。 と、一人しみじみと新知識を噛み締めるのでありました。
※通知とは、法律ほどの拘束力はないが、知っていて従わなかった場合には責任を追及されることがあるようなもの。らしいです。
〈了〉
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